今日は奈良公園に出かけていた。
一体何度奈良公園にいったか知らんぐらい行ってるが、今回は少し事情が違う。
今回の目的地の1つは奈良国立博物館だった。多分これまで入ったことない。
奈良国立博物館は仏教美術を中心とした展示が特徴である。
来館者数は2010年の実績で年間65万人となかなかのものである。
が、この来館客数の半分ほどはたった3週間で稼いでいるという事実がある。
それが毎年秋に行われる特別展、正倉院展である。
さて、というわけで見に行きましょうと、奈良国立博物館の新館にいく。
特設の入場券売り場があってここで入場券を買って入場しようとすると行列が。
入場まで30分待ちという。もっとひどいときもあるんだとか。これはましな方とも。
さっき言ったけど、正倉院展はたった3週間ほどの会期に30万人近くの来場者がいる。
30万人/20日/(9×60分)=27人/分、なんと平均1分あたり27人もの人が来るという。
そりゃ恐ろしい事になるわな。
展示されてる宝物見ていて驚いたのはきれいに保管されていたなということである。
屋根付きの倉庫にあるということはこれほどのものなのかと。それだけではないだろうけど。
それにしても人だらけである。
ただ、ほん近くで見ることはそんなに難しくはなかった。
今年の目玉らしい金銀鈿荘唐大刀はそれを見るためだけの列があって驚いたが、
その人越しでもちゃんと見れる。きれいなもんでして。
この中で特に驚いたのだが、聖武天皇遺愛の袈裟の展示である。
袈裟自体かなりきれいに残っている。ただ一部切れているようだが。
そしてその隣に展示してあるのは、その袈裟を包んでいた袋だという。
袋なんて、と思うわけだけどこれも美しいものである。
袈裟を収めていた箱も展示されていた。これは皮をうるしで固めたもので、よく作られているなと感心する。
さらにこの箱を包んでいた袋も展示されていた。これまた美しいもんで。
ん? 袈裟自体よりも入れ物の展示の方が多くないか?
正倉院展で展示されているものを見るとやたら入れ物とかが多い。
それがまた美しいのである。
今年の正倉院展のポスターなど見ると箱の写真が貼ってあったりする。碧地金銀絵箱というやつだが、これもまさにそうなのである。
これは一体何なのか? どうも大仏に奉納するにあたって納める宝物を入れてた入れ物などらしい。
たかが箱とも言えるが装飾がかなり丁寧に装飾がほどこされている。奈良時代の仏教の力の強さを示すものだろう。
初めて行ったのだけどおもしろいところだった。
正倉院には山ほど宝物があるものの、それの全てを展示することは当然できない。
10年に1回ぐらい出てくる物から、63回目にして初めて展示されたものまでいろいろである。
そんな正倉院展だからこれほどの来場者がいるんだろうけど。
当然のことながら奈良国立博物館にも常設展にあたる名品展というものがある。
こちらも見ればよかったのだが、こちらは見てこなかった。
また奈良公園に行くことがあればぜひこちらも観に行こうと思う。
名品展のみなら18歳以下と高校生は無料、大学生は250円、その他は500円となっている。
特別陳列というのも行われているがこれも見ることが出来るので足を運んでみてはどうかと思う。
あと、関西文化の日も無料なので来週行くかってのもいいかもね。